『東南文化』2018年第4號主な論文の要旨

1.我が國において個人の不動産文化財の所有権限の制限と賠償について（張國超）

要旨：個人の不動産文化財の所有権は合理的に制限されてもよい。が、我が國の＜文物保護法＞において個人の不動産文化財の所有権は制限されている。個人は文化財保護のために犠牲になっているが、政府がそれによる損害賠償をするべきだ。我が國の＜憲法＞と＜文物保護法＞において財産所有権制限されることによる損害と個人の不動産文化財所有権制限されることによる損害についての賠償に関する規(guī)定がない。文化財所有者に文化財保護活動に積極に參加させるため、＜憲法＞と＜文化財保護法＞を修正する際に所有権制限による損害につていの賠償條例を作るべきだと提言したい。

キーワード：個人の不動産文化財 文化財所有権 文物保護 制限 賠償

2.広西北部灣地區(qū)における宋代窯跡調(diào)査（四川大學(xué)考古學(xué)系 広西文物保護與考古研究所）

要旨：2016年8月から12月にかけて、四川大學(xué)歴史文化學(xué)院考古學(xué)系が広西文物保護與考古研究所と共同で、広西北部灣地區(qū)における宋代窯跡を調(diào)査した。桂平市羅秀偉窯と北流嶺垌窯そして浦北土東窯は時代的に前後相続の青白磁を生産する窯だとわかった。これらの窯は広西において異なる時期に青白磁の生産技術(shù)をよく示した。蒙圩順東窯は広西において宋代青磁窯の分布に新たな資料を提供した。今回の調(diào)査は広西地區(qū)宋代陶磁器考古研究に新しい資料を提供し、陶磁器輸出と地域間の文化交流の研究にも役に立つ。

キーワード：宋代 北部灣地區(qū) 窯跡 蒙圩順東窯 羅秀偉窯 北流嶺垌窯 浦北土東窯

3.江蘇省蘇州謝家墳元明朱氏家族墓発掘報告（蘇州市考古研究所）

要旨：2010年6月、蘇州市考古研究所は江蘇省蘇州市姑蘇區(qū)謝家墳土墩に緊急調(diào)査を行った。漢代から清時代までの墓が三十基検出された。中に、三組の夫婦合葬墓が元か明時代の朱氏家族墓だと分かった。墓から墓誌、印鑑、土製禮器などが出土した。これらの墓は蘇州地區(qū)において元と明時代の葬送儀禮の研究に貴重な資料になる。

キーワード：元 明 蘇州 墓葬 土製禮器 墓誌 陰陽學(xué)

4.張謇の博物館創(chuàng)立思いの大學(xué)博物館への啓示（黃洋 趙犖）

要旨：張謇が創(chuàng)立した南通博物苑は中國おいて最も古い大學(xué)博物館の一つで、その目的は、通州師範(fàn)學(xué)院の教育、またほかの學(xué)校の教員と學(xué)生そして社會にサービスをすること。張謇は全面に収蔵品を買い求め、長く利用できるように博物館をよく管理すると主張した。張謇の博物館創(chuàng)立思いは當(dāng)面大學(xué)博物館が直面している問題の解決に役に立つ。世界一流の大學(xué)博物館を造ることは“雙一流”大學(xué)を創(chuàng)る推進力になる。大學(xué)博物館はまず學(xué)校の教育と研究にサービスをし、宣伝方式も新たに考案し、公衆(zhòng)にサービスをするべきだ。

キーワード：張謇 南通博物苑 定位 學(xué)校教育 大學(xué)博物館 雙一流 公衆(zhòng)サービス

5.“インターネット+博物館”システム採用に影響を與える要素について（周蕊高震梁乙凱練潔）

要旨：博物館に“インターネット+博物館”システムを採用させるために、“インターネット+博物館”システム採用に影響を與える要素とその作用を認(rèn)識すべきだ。本研究は技術(shù)―組織―環(huán)境と雙要素理論に基づいて“文物山東”システム建設(shè)を例にし、インターネット技術(shù)、博物館組織、外部環(huán)境と制度など角度から、“インターネット+博物館”システム採用をさせる推進要素と抑制要素を探す。研究結(jié)果は、“インターネット+博物館”システム採用か否かは、多機能性、インターネット効果、利用しやすい、安全性、高層支持、政府重視と政策企畫、予算資金不足、上層設(shè)計と基準(zhǔn)欠乏、博物館事業(yè)発展、公衆(zhòng)需要、業(yè)界知的財産保護と制限など要素に影響される。本研究は“インターネット+博物館”システムの建設(shè)の推進に管理対策を提示した。

キーワード：インターネット+博物館 組織採用 TOE枠組み 雙要素理論